愛の考察──誰も死ななくていい編──
あなたは決意で満たされた
「誰も死ぬ必要が無いRPG」というキャッチコピーで知られるゲーム、UNDERTALE
TwitterやLINEのアイコンにするくらい好きなゲームである。
さて、このゲーム、キャッチコピーの通り戦闘システムがあるにも関わらずモンスターを殺す必要がない
「たたかう」「こうどう」「アイテム」「みのがす」という四つのコマンドがあり、「こうどう」でモンスターと会話して戦意を失わせ、「みのがす」で見逃してやる、というのがザコ戦だけでなくボス戦でもできる
初めは主人公の人間の魂を狙って襲いかかるモンスターたちも、話せばイイヤツばかり
モンスターの世界に迷い込んだ主人公の手助けをしてくれるのである
この辺からして既に愛に満ち溢れたゲームシステムと言えるが、実際プレイすると微妙なところである。(エンディングの中には皆殺しルートなるものが存在する故…)
しかし1人だけ、モンスターの王だけは見逃したり、逃げ出したり出来ないのである
そもそもなぜ彼らが人間の魂を求めるのか
それは、はるか昔に人間達が作った、モンスターを閉じ込める結界を解くのに必要だからである
王様だけは一筋縄では行かない…と覚悟を決めて玉座へ向かう主人公
そこで出会うのは花に水をやる、優しい顔つきのモンスターだった
自らも心の準備ができていない、と語る王様は、俯いたまま襲いかかってくるのである
この王様は彼が治める国の住民を愛しているために、主人公を殺めんとするのである
彼の決意は生半可なものではないだろう
他にもキャラクターの愛を感じる場面は沢山あるが、語っているときりがないためこの辺にしておこう
今回紹介したUndertaleは、愛する者のために戦う、というカタチの愛があった